当社は、株式会社JPX総研(以下「JPX総研」といいます。)が実施する指数コンサルテーション「特別注意銘柄等の取扱いについて」に対し、意見を提出いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1 意見提出の概要
当社は、「イーサリアムカンパニーとして、金融インフラの未来を広げる」を掲げ、イーサリアムの長期保有・運用を行う「HODL」事業、及び技術の開発と社会実装を推進する「BUIDL」事業の両軸により、イーサリアムエコシステムの発展に取り組んでおります。今般の指数コンサルテーションは当社に直接関わるものであることから、以下のとおり意見を提出いたしました。
(1)JPX総研による見直し案の概要
JPX総研は、2026年4月3日、東証株価指数(以下「TOPIX」といいます。)をはじめとする指数における「特別注意銘柄等の取扱い」に関する見直し案を公表し、指数コンサルテーション(意見公募)を開始しました。見直し案の主な内容は以下の2点です。
① 特別注意銘柄指定時の構成銘柄からの除外日を、指定日の4営業日後から7営業日後に繰り下げること、及び指定解除時の非定期の指数追加に関するルールの整備
② 投資機能性及び指数の安定性の観点から、主たる資産を暗号資産とする銘柄について、当分の間、TOPIXをはじめとする定期入替を行う指数への新規追加を見送ること(既構成銘柄への適用は行わない)
当社は、上記②が当社事業に関連するものと認識し、意見を提出いたしました。
(2)対象コンサルテーション
件 名:特別注意銘柄等の取扱いについて
公表日:2026年4月3日
募集期間:2026年4月3日〜2026年5月7日
(3)意見提出日
2026年4月15日
2 提出意見の内容
(1)基本的な考え方
ア 当社は、主たる資産を暗号資産とする銘柄について、当分の間、TOPIX等への新規追加を見送るとする見直し案には、修正が必要と考えます。
イ TOPIXは、日本株市場を広く網羅する代表的な指数であり、連動運用資産も約110兆円規模に達しております。そのため、指数ルールには、連続性及び実装可能性への配慮に加え、客観性及び予見可能性が求められると考えます。
ウ したがって、構成銘柄の採否は、個別資産の類型ではなく、明確で事前に確認可能なルールに基づいて判断されるべきと考えます。
(2)現行案に対する懸念
ア 現行案では、暗号資産を主たる資産とする銘柄の新規追加を当分の間見送るとされておりますが、「主たる資産」の定義、判定基準、再評価時期及び終了条件は示されていません。
イ また、既に指数構成銘柄となっている銘柄には適用しない取扱いとされております。
ウ このため、現行案は、運用者に必要な予見可能性を高めるというより、将来の採否判断を不透明にし、ルールの一貫性を損なうおそれがあると考えます。
(3)当社の考え方
ア 当社のように、コンサルティング及び開発支援による継続的な事業収益を有しながら暗号資産を保有する事業者も存在しております。
イ そのような事業会社まで、資産区分のみを理由として一律に新規追加の対象外とすることは、企業実態及び収益構造の違いを十分に反映しない取扱いです。保有資産だけでなく、事業収益の有無、継続性及び事業実態も踏まえた基準設定が必要と考えます。
ウ 投資機能性及び指数の安定性への懸念に対応するのであれば、資産の種類による一律排除ではなく、株式としての運用可能性に即した客観基準で対応すべきです。TOPIXには既に、年間売買代金回転率、浮動株時価総額の累積比率、各種調整係数、段階的な移行措置など、市場影響を管理する仕組みが整備されております。
エ 追加的な対応が必要であるとしても、それは事前に定めた数値基準及び移行ルールとして算出要領上に明文化すべきであり、暗号資産を理由とする包括的な新規追加見送りで処理すべきではありません。指数が評価すべき対象は、あくまで株式としての投資可能性であると考えます。
オ 海外主要指数においても、デジタルアセットを保有する企業を一律に排除する方向ではなく、財務諸表等に基づく客観的指標を用いた、資産横断的で再評価可能なルール整備の方向で検討が進んでおります。海外先例からも、特定資産の類型による包括的排除ではなく、株式としての投資可能性に即した明確な基準の整備が求められると考えます。
(4)結論
ア 以上を踏まえ、当社は、暗号資産トレジャリー企業の新規追加見送りをそのまま採用しないことを求めます。
イ 仮に暫定的な対応が必要であるとしても、少なくとも、主たる資産の定義及び数値基準、暗号資産に限定しない資産横断的な適用設計、定期的な再評価時期、明確な終了条件、並びに事前公表及び移行措置を、算出要領上で明示すべきと考えます。
ウ 現行案のままでは、TOPIXが重視する投資機能性、連続性及び市場代表性を、かえって損なう可能性があると考えます。